
ある出来事をきっかけに
お墓参りだけではなく
ご先祖様供養を自分なりに
やってみようという気になった
市役所に行って戸籍を調べ
実家の両親の記録を見せてもらい
ご先祖様の系譜をつくってみた
おじいちゃんやおばあちゃんなら
顔も覚えているし
いろんな思い出もある
でも、まったく顔も知らない
ご先祖様の名前を書き出し
生年月日とご命日を書き出し
享年を計算していくうちに
心の中に不思議な感覚が
満ちてきた
このうちたったひとつの
いのちが欠けても
娘や息子を授かることは
なかったんだと思うと
自然に手を合わせる気持ちが
湧いてくる
どんどんたどっていくと
やがていのちはひとつの源に
たどり着くんだという
あたりまえのことに気づく
いのちはひとつ
自分のいのちは神様の意志を
つなぐ大切な存在なのだと
素直に感じられる
頭ではなく
おなかの底で
理解できる
サイババさんの言葉
「あなた方はみな、神の化身なのだ。
わたしと同じように、人間の血肉を
まとった神なのだ。ただ、それに
気づいていないだけのことだ」
こういう類のことは
頭で考えてもなにもわからない
お腹にしみこませて味わうもの
なのかもしれない